倉庫にしまわれていた荷物整理のご依頼で伺いました。
鳥の絵付けが施された「十四代 辻常陸」の花瓶や、可愛らしい梅の花紋様が施された「館林源右衛門(窯)」 の香炉の他、有田焼や三川内焼の作品などを買い取らせて頂きました。
週末の雪の影響が心配でしたが、お約束の時間よりも早く到着することができました。
ご親切にご対応頂き、ありがとうございました。
なお、下記に作者(窯元)の資料を記載させて頂きます。
【十四代 辻常陸】
1909年 佐賀県西松浦郡有田町に生まれる。
東京工業大学窯業科を卒業
1947年 14代 辻 常陸を襲名。
1951年 宮内庁より戦後初めて皇室御料器の御下命を戴く。
1971年 第三回日展で「豊」が、特選受賞。
1985年 秘伝の極真焼を再興。
1988年 傘寿を記念し個展を開催。
1990年 天皇ご即位の大礼に際し祝宴の儀記念の御料器の御下命を賜り、謹んで献納、御嘉納賜る。
2007年 3月15日 没
以上、略歴引用
【館林源右衛門(窯)】
宝暦 3年 肥前有田郷・黒牟田皿山の是米木(ぜめき)で創業と伝わる。(1753年)
江戸時代 有田外山の民窯として操業する。
明治・大正時代 料亭用食器を中心に製造する。
昭和18年 商工省より、工芸技術品製造窯の指定を受け、有田焼の工芸技術保存のため、伝統技術を守る。
昭和30年代 家庭用食器の製造を本格的に始める。
昭和45年 六代目館林源右衛門、ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)ドレスデン美術館をはじめとする、欧州各地の美術館、博物館及び製窯地を視察。
欧州伝世の古伊万里の調査を契機に、古伊万里再興に取り組み始める。
大阪で開催の万国博覧会の迎賓館に、我が国の伝統的な工芸品として、大花瓶・大皿等、数点を展示、日本万国博覧会協会より感謝状を受ける。
昭和47年 米国ティファニー社との共同開発で、「青磁木の葉文 洋食器揃」等を制作。
昭和48年 「源右衛門窯古伊万里資料館」を開設。
昭和50年 「染錦鉄線花図 壷」宮内庁お買い上げ。
昭和51年 「染錦若笹文 蓋壷」、「染錦藤絵 花瓶」宮内庁お買い上げ。
昭和52年 「染錦古伊万里風鳳凰図 銀製燭台」が、佐賀県知事より昭和天皇へ献上される。
昭和53年 「染付粟に鶉図 大皿」一対が、米国ティファニー社より、米国大統領官邸(ホワイトハウス)へ寄贈される。
昭和54年 磁器をあしらった装身具、インテリア小物等を中心とした「源コレクション」を発表。
「古伊万里風楼閣桜図 大皿」が、長崎市の信徒よりローマ法王ヨハネ・パウロ2世へ献上される。
昭和56年 米国サンフランシスコ・シカゴ・ミネアポリス市において個展を開催。
サンフランシスコ・シカゴに源右衛門窯記念日制定、六代目源右衛門ミネアポリス市名誉市民称号を受ける。
昭和58年 (株)学習研究社より「館林源右衛門作品抄」出版される。
昭和61年 「赤濃菊絵 花瓶」、英国チャールズ皇太子お買い上げ。
昭和63年 仏国ニース市主催、「日本文化祭」に特別出展。
ニース市より感謝状を受ける。
平成5年 皇太子殿下御成婚に伴い、「東宮御所 食器」一揃、宮内庁お買い上げ。
「祥瑞手松竹梅 水盤」他4点、英国大英博物館収蔵品としてお買い上げ。
平成7年 「御用邸用 食器」一揃、宮内庁お買い上げ。
平成8年 「染錦亀甲和蘭交易図 大皿」他4点、外務省在外公館備品としてお買い上げ。
平成14年 セイコークロック(株)と磁製時計「青磁獅子唐草 時計」を共同開発。
平成16年 ハンガリーのヘレンド窯とコラボレーションによる商品開発。
平成19年 セーラー万年筆株式会社と磁製万年筆を共同開発。
以上、資料引用